ドラムをはじめたい方が、実際にはじめる前に悩むであろう揃えるべき機材について解説します。
ドラムは機材が多く、揃えると数十万かかると想像される方もおられるかもしれませんが、初期費用としてはボーカルの次に安く済むのがドラムかもしれません。
ドラムの上達するのに必要な最低限あれば良いものを解説させていただきます。
ドラムをはじめるのにドラム本体や電子ドラムは不要です!
ギターはギター本体を持たずしてギターの上達は不可能でしょう、よってギターをはじめるにはまずはギターを買う初期費用が必要です。
管楽器であるトランペットやサックスもミュージックスクールとしては非常に人気は高いですが、管楽器は口をつけるという楽器の性質上レンタルなども難しく、管楽器はギターよりも最安ランクの楽器の価格が上がる為、価格としては最低でも10万円代は必要だと思います。
ただし、ドラムはこれらと違いドラム本体は必要ありません。
考えても見てください、日本なら特にそうですが普通の一般家庭や都会に住んでいる人で家にドラムが叩ける環境がある家なんてそう滅多にありません。
ドラムという楽器は本当に音が大きくて、住宅街で普通に叩こうものならクレームの嵐ですぐに警察沙汰になるでしょう。
そんな中、日本中でドラムをやっている人がみんなドラムが自由に叩ける恵まれた環境があるか、答えはノーです。
むしろプロドラマーでもドラム本体を持っていない人も多く、私もシンバルとスネアは所有してますが、本体一式は持っていません。
音の小さい電子ドラムも無くて良い理由
電子ドラムと呼ばれるヘッドホンで聞くドラムを模倣したものも存在します。
こちらも「手足を別々に動かす」と言うコンビネーションの部分を練習するのに良いかもしれませんが、プロの中でもこの製品の存在は賛否両論あります。
そこに私個人がどう思うかと言うより、一定数のプロドラマーが否定派であるという事実がある以上少なくとも最初に買う必要は絶対無いのは確かです。
実際ドラムを習いはじめ電子ドラムを買ったもののその電子ドラムは置物と化すパターンは非常に多く聞いております。
スティックはマストで必要、おすすめのスティックとは?
ドラムの機材というのは非常に多く、スティックも星の数ほどあり しかも一見するとどれも同じに見えます、おそらく某アイドルグループA◯B48のメンバーの顔よりも見分けるのが難しいでしょう。
その中からどれが良いかなんてわかるはずもなく、初心者用と題したスティックもこの世に存在しません。
バランスの良いスティックを選ぶべし!
結論としてはバランスの良いスティックが良いでしょう、携帯でiPhoneをチョイスしたり、格闘ゲームで言う主人公のキャラクターを選ぶのと同じ原理で、標準的なものは間違いがないということですが、バランスの良いとされるスティックも数多くあります。
その中でも最もバランスの良いモデルのスティックは「VIC FIRTH AMERICAN CLASSIC 5A」というモデルがあるのですが、星の数ほどあるスティックもこのスティックを標準として設計されており、液体でいうところの「水」数字でいうところの「1」みたいなそれぐらい標準だと思えば良いです。
しかし、このスティックでなくとも、標準的なスティックであれば良いので、そのスティックは簡単です、それは「店員に聞く」ですw
店員に「初心者用の標準的なスティック」と言えば出てきます。
一般的な楽器屋は店員がドラマーではないかもしれませんが、標準的なスティックやよく売れるスティックは把握しているので、それを聞きましょう。
特徴的なスティックはダメなのか?
ハードロック向きのスティックは太くて重かったり、ジャズだとチップと呼ばれる先端の部分が小さかったりと、ジャンルに特化するスティックはそれ相応に秀でた特徴を持ちます。
例えば小学生や中学生の女の子など、明らかに手が小さい人であれば標準的なスティックより太い・重いは良くありません、無いよりはあったほうが良いですが、あえてそれを選択するのはナンセンスです。
ジャズなどの繊細さに秀でたスティックは軽くて子供や女性には持ちやすいからOKのように思えますが、チップ(先端)が小さいスティックはその部分が破損する可能性が高く、スティックを器用に上手く扱えるまではこちらも同様あえて選ぶ必要はないでしょう。
憧れのドラマーのモデル(シグネチャー)のスティックは買ってもOK!
ドラムのスティックの大半は「◯◯シグネチャースティック」のようなサインのロゴが入ったモデルが多く存在します。
プロドラマーが別のプロドラマーのシグネチャースティックを愛用するようなこともザラにあります。
これらのシリーズで自分の憧れのドラマーのスティックがあった場合それを選んでも良いのか、あるいはそこを我慢してバランス重視にしたほうが良いのか
どちらでも良いですが、憧れのドラマーのスティックを最初から持つという選択肢は大いにアリだと思います。
憧れのドラマーがいるということは、そのドラマーのバンドや音楽性が自分の好きなジャンルだと思いますので、そのドラマーのスティックを使うということは結果的に自分に合っているということになりやすいでしょう、何よりもモチベーションにも繋がります。
安すぎるスティックは避けましょう!
「安すぎる」とは何円ぐらいかというと2本1組で700円以下を目安とした無印のものです。
あるいは大量にパッキングされたようなものが楽器屋以外のところで見かけますが、基本はドラムやスティックのメーカーから発売されているものを購入しましょう。
すぐに折れたり、跳ね返り具合がダメだったりとにかくドラムのプレイには適さないオモチャのようなものなので、ドラムスティックは高くてもせいぜい2000円弱なので普通のものを購入しましょう。
トレーニングパットもあったほうが良い、家での練習は練習台でOK!
ドラムという楽器は「叩き方」が非常に大事な楽器です、当たり前ですがボクシングで言うパンチなので大事に決まってます。
よくドラムが難しそうな要因で「両手両足バラバラに動かすのが難しそう」という意見もありますが、見落とされがちな要素はこの「叩き方」いわゆるフォームという要素が大きく、スポーツなどでもその基礎の部分が非常に大事でしょう。
この基礎はトレーニングパット(練習台)とスティックの2点があれば大丈夫です。
ドラムのトレーニングパット(練習台)は何かで代用できるのか
一般的なもので代用できるものは基本は無いと思います。
トレーニングパッドというのは単なるスタンドについたゴム板ですが、スティックがうまく跳ね返る材質であり、なおかつ消音効果があるという特性が必要ですが、この要素を兼ね備えるものがあまり存在せず、布団や枕を叩くと消音効果はありますが、跳ね返りが無いのでダメです。
ドラムの上達する要素として、スティックの跳ね返りをコントロールするというのは非常に大事な要素なので、跳ね返りが無い材質というのは完全に除外です。
ホームセンターでそれっぽいものを作るより、普通に買ったほうが圧倒的に簡単で安くなるでしょう。
潔く、3000〜5000円以内で買えるのでスタンド付きのものを購入しましょう。
メトロノームは無料アプリでOK むしろアプリが良い!
一昔前は必要なものとして、メトロノームがありましたが今の時代はメトロノームはスマホアプリで十分です。
無料・有料のもの色々あり、有料のものは様々な機能があります、私も有料アプリを含む様々なものを使用しましたが、無料のもので基本的な機能があるもので十分どころかむしろ、無料のもののほうがシンプルで使いやすいという印象でした。
機能としては様々なテンポに簡単にできるメトロノームがあればOKです。
〜まとめ〜 ドラムをはじめるには“スティック” “トレーニングパッド(練習台)”があればOK
ドラム本体の使用はスタジオを使用
家ではドラムは一生叩けなくても上達できますが、一方で本物のドラムも触る必要も当然あるわけですが、これはスタジオを利用しましょう。
ドラムのあるスタジオはどこにあるか、これは駅周辺など、人が多く集まるエリアでGoogle MAPで「音楽 スタジオ」と検索してみましょう。
ここで「スタジオ」とだけ打ってしまうと、写真のスタジオやダンススタジオなど、ドラムではないスタジオも検索されますので「音楽 スタジオ」と検索する必要があります。
あるいは島村楽器のような大手の楽器屋にはスタジオを併設していることもありますのでショッピングモールにあることもあります。
ドラムの使用できるスタジオは個人練習なら実はかなり安く「1時間400〜900円ほど」ですので100時間練習しても数万円なので、大いに利用しましょう。
使い慣れてない人は緊張するかもしれませんが、数百円でドラムの練習が自由にできるというのは、意外に知られていません。
〜まとめ〜
ドラムをはじめるのに「スティック」「練習台」この2点があれば練習可能です、むしろ変に機材を揃えまくるよりこの制約条件の中で練習するぐらいの方が上達スピードが早いかもしれません。
ドラム本体は音楽スタジオを利用する。
このルーティーンでプロまたはプロレベルになる方もおられるので、これほど初期費用が安い手軽な楽器もそうそう無いので是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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